読書感想文
『おカネの本質について、自分の子どもに対して説明したい』 これは、ぼくのささやかな願望でもあり、希望であり、やるべきタスクだと考えている。 このブログにて扱う書籍を読んだことのある方々ならば、きっと、お金、経済、金融など、おカネにまつわる事…
いまこの国の現実のどこに、本当に語る価値があるものが存在するというのだろうか。 難民を締め出し、移民に門を閉ざし、過ぎ去りし過去の成功の思い出に引きずられてグローバル化からも情報化からも置き去りにされたこの国のどこの誰に、世界の、イギリスの…
あなたは自らの出自を呪わずに人生を送れているだろうか。 血脈主義というのは現代の価値観において許されるものではない、というのは一般的な認識だろう。 我々は、法の下の平等における加護の下、血筋や社会的立場によって差別を生むことは許されておらず…
本書は、著者である山口揚平の『新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書)』の前身だ。 冒頭、ピカソとゴッホという著名な画家について、双方が同様に高名を得ているにもかかわらず、一方は金銭に恵まれ、一方は貧困にあえぐことを引き合いに出し、そ…
「ポジションを取れ。批評家になるな。フェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。画一的な基準を持つな。複雑なものや時間をかけないと成し得ないことに自分ありの価値を見出して愛でろ。あらゆることにトキメキながら、あらゆるものに絶望して期待せずに生…
「愚か者の税金」という言葉を耳にしたことがある人はいるだろうか。これにピンときたあなたは経済学を学んだことのある人か、ファイナンシャルリテラシー*1が高い人かもしれない。もし、聞き覚えのない言葉だった人は注意が必要だ。 次の文章を読んでいただ…
橘玲にとって最初で最後になる自叙伝だ。 すべて思い入れはあるのですが、来週発売の『80’s』ははじめての(そしておそらく唯一の)自伝―若い頃の話なので、いろんなひとに読んでほしいなあと思います。https://t.co/LGX7KijfS1 今週末の告知します。 https:…
「反原発」の不都合な真実 (新潮新書) 作者: 藤沢数希 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/02/17 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 204回 この商品を含むブログ (30件) を見る 「感情論だけの否定はやめにしていきたい」というのが2011年以降、日本の…
役者ではなく、一人の戦士が書いている 声優魂 (星海社新書) 作者: 大塚明夫 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/03/26 メディア: 新書 この商品を含むブログ (10件) を見る ソリッド・スネーク、アナベル・ガトー、バトー、ライダー... これらのキャラク…
誰でも金融資産を増やせる 本多静六という人物をご存知だろうか。もし、ご存知ないのであれば、ぜひ本書を手に取ってもらいたい。 著者である本多静六は、子ども時代から学生時代にかけてひどい貧乏生活を髄液に染み渡るほどに感じていた。「貧乏でいること…
自分のアタマで考えるのが苦手なボクにヒントを与えてくれました。
子どもに対してマルトリートメント(不適切なかかわり)をすることは、脳に対して致命的なダメージを与えることになる。
ボクは道徳教育よりも法学教育派だ 結論から述べてしまおう、正直にいって、ボクはこの本を読むまで法学というものに対して興味もなかったし、あまり自分にとって関係のない分野だと思っていた。 そう、完全に思っていたのだが、なぜにこの本を手に取ったの…
専業主婦を否定したいのではなく、専業主婦を望んで選ぶことのデメリットを提示した上で、幸福になる方法を模索しよう、という本。
お金とは国であろうが、個人であろうが信用に依存するツール 最近、ボク自身が投資や金融という分野に対して興味があり、勉強をしていることもあり、お金にまつわる本を読み漁っていることあるのだが、今回の『新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書…
達観した物見をする著者 前著を読ませてもらった際にも感じたが、イマイチ納得のできる表現が思いつかなかった。しかし、今回、本書を読ませてもらったことにより、明確になったのが、佐藤航陽という人は達観している、ということだ。 書評として、というよ…
保育園義務教育化 作者: 古市憲寿 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/07/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る ここ数年、まともにTV番組を見ないのだが、たまたま目にしたTV番組で彼を見かけ、彼の発言を聞いたとき、素直に聞けたの…
@May_ROMAさんの著書 Twitter界隈では有名な @May_ROMAさんこと、谷本真由美さんの著書。 ベッキー事件を皮切りに、ボクたちはなぜ、関係ない人物のスキャンダルにそこまで一生懸命叩くのか。多岐にわたる人種と実際に働き、住んだ経験から分析・考察してい…
遺言。 (新潮新書)作者: 養老孟司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/11/16メディア: 新書この商品を含むブログ (8件) を見る 養老孟司、25年ぶりの書き下ろし なんだか本が書きたくなったのである。 本書を手に取ったボクはこの一言で一気に引き込まれた…
現実がSFを超える日は近い 人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点 (PHP新書)作者: 齊藤元章,井上智洋出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2017/11/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る 今回は齊藤元…
今回は、2017年6月に出版された『幸福の資本論ーーーあなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』のを読んだ結果、すごく共感し、納得した箇所があったので、共有する。 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生…