指導を受けてくださる方への向き合い方
悩みを抱えている方に対しての接し方
今回はボクが普段のセッションのなかでトレーニングを受けてくださる方々への接し方について書いてみたいと思います。なんていうか流行りのライフハックみたいにしてみたいと思います。
トレーニングを受けにくる方は、すべての方が元気でやる気満々、というわけではありません。家庭内の問題を気にされている方や、仕事上での悩みを抱えている方もトレーニングを受けにいらっしゃいます。
モチロン、ボクの対応がすべて正しいかと言えばそうではないと思います。ボクのとった対応が気に召さなかった方もいらしたでしょうし、不快な思いを終始抱かせてしまった方もいたかもしれません。しかし、それを踏まえた上で現在のボクの仕事術を紹介したいな、と思います。
1.雰囲気や表情からどんな状態なのかを察する
トレーニングを行う前段階として体調の把握をするのですが、ボクは施設に足を踏み入れてこられた雰囲気や表情から、ある程度その方の状態を把握するようにしています。
当然と言えば当然の行動なのですが、難易度が高いのも事実。機嫌が悪いのは何となくわかっても、時には表情に出さない方もいらっしゃいますから、継続的にお付き合いのある方であれば普段の様子と比較して、まだお付き合いが浅い方は、こちらには壁が無いことを態度で示す様にしています。
その方の好きなことや明るい話題から解きほぐしていき、柔和な表情が作られるように。たとえ悩みを抱えていても、トレーニングを受けに施設に足を運んでくださった以上、こちらとしては最終的に笑顔で施設を後にしてもらいたいものです。
最初の雰囲気から状態を探り、そこから少しでもプラスの状態へあげるように雰囲気を良くするように努める必要があります。
2.ズケズケと入り込まない
たとえクライアントの方が悩みを抱えていたとしても、その悩みに対してズケズケと入り込む様なことはしません。あくまでもその方が話を聞いてほしいとお考えならば、聞く“かまえ”を作る必要がありますが、それもその方との関係がドコまで構築できているのかに依存しますので、注意する必要があります。
ボクの場合、ついつい深い所まで聞いてしまいたくなるので自制することが多いのですが、それを望む方もいらっしゃいます。ご自身の考えを誰かに伝えたいのだけど、上手くまとまったいない場合にはそのお手伝いをする意味を込めて、質問をさせていただくことにしています。
ですが、こちらの考えを押し付けるのではなく、“引き出す”という態度で。
こちらの考えを上乗せしてしまっては、その人がどのように考えているのか、どのようなことで悩んでいるのかを、その方が自覚でき無くなってしまいますから、その方がどのような考えでどうして行くことが見えていないのか、を一緒に探っていく様な気持ちを持つように心がけています。
3.最終的にはカラダとメンタル的にフレッシュな状態に
そんなクライアントの方々はボクの“指導を受けること”で自分のカラダを変えたいと思っている方ばかりですから、真剣に取り組んでくださいますし、こちらとしてもそれに応えるべく真剣に指導させて頂きます。
指導をさせていただく機会が毎月150件を越えるなかで強く感じていることは、カラダの調子、状態が上向くことで精神的な状態も上向くことで、その日の表情があまり明るく無かった方でも、セッションを終えて施設を後にされるときには表情を明るくされて「ありがとうございました」と言ってくださいます。
そんなときに“役に立てた”と実感します。
時として、というか常になのですが、自分の考えたトレーニングでホントに効果があるのか、その手段でいいのかどうか、というのは全くとはいいませんが自信があるワケではありません。正直、やってみないとわからない部分が多分にあると思っていて、そこからの微調整を繰り返すことが必要だと今の施設で活動してみて強く感じています。
ある程度の予測は持ちながらも少しずつ刺激の入り方を工夫するとか、コトバの掛け方を変えるとか。
あんな手やこんな手を自分のなかでなんとかやりくりして、カラダに関する不安要素を取り除いたり、少なくして強みを出したりで施設を後にするときには笑顔で出て行ってもらえるように真剣に考えます。
何だかスゴくキラキラした文章になってしまったのですが、最後に。
人からお金をいただいて仕事をする以上、お金を払ってくださる方の期待以上のことが出来なければ、現在の金額すら払って頂けません。それがどんな内容なのか、どんな人間が指導するのか、もモチロン影響しますが、それを前提にしながら、抱いている期待値を超えたときに金銭が発生するので、そこはどんな仕事をしようが見失わないようにしています。
逆にいえば、それが出来た時には金銭を授受することが出来る訳です。だから常にそれを越えるように研鑽を重ねなければならないし、これからも試行錯誤を繰り返しながら、どんな仕事をいただいたとしても自らの精一杯を発揮していく所存です。
として、むすびとさせていただきます。
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ENDO,Ryosuke