{DE}dolog

dolog=blogにdo、動詞をつけた造語です。 情報選択行動のlog(記録)として書いていきます。

2012-01-01から1年間の記事一覧

ドイツはライプツィヒからの帰国 その22

さて、1ヶ月半に渡って継続させていただいたシリーズでしたが、今回は、いよいよこのシリーズの最終項とし、総括を述べたいと思います。 今回の国際集中講座を振り返って、ドイツはライプツィヒ、旧東独のスポーツ最前線の地へ行けた事で自分の中での基準が…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その21

前回からの引き続きで、「状況対応行動」について触れていきます。 今回は、その中でも戦術や戦略の前提条件についてからお話していきたいと思います。 これらはまず、「知覚・認識プロセス」が重要となります。 つまり、“情報の受容”です。 外界からの情報…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その20 

今回は、Dr.Hartmanの「状況対応行動(戦略・戦術の基礎)」をご紹介します。 特に状況系と呼ばれる対人競技や球技系競技の中では、頻繁に状況が変わります。 または、自分単体もしくは自分達の戦術によって状況が好転する事もあれば、その実施達成度の如何…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その19

今回は前回の「動画学習」からの続きで、「動作学習の教授法について」触れてみたいと思います。 今回の内容もDr.Hartmanが担当して下さっています。 ここでは、前回の運動学習からの発展として、動作学習の教授法について触れていきたいと思います。 “教授”…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その18

今回は、Dr.Hartman担当の動作学習についてご紹介します。 講座の中ではこれらの内容は下記のようになります。 「動作学習プロセスの各段階とその構成法」 まず、“スキル”という“言葉”について。 「これはコオーディネーションと同等の感覚的要求が存在する…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その17

運動負荷コンセプト:負荷と負担?、そしてトレーニングのプランニングとステアリング 前回から引き続き、運動負荷コンセプトの中で重要な「負荷と負担」について、です。 前回は「最適な負荷とは何か」という所で終わったのですが、それに触れてみましょう。…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その16

「運動負荷コンセプト(負荷と負担)」 トレーニングを行う際には、選手に対して負荷設定した上で、「この負荷設定だと、だいたいここで潰れてしまう」というラインがありますが、それを“負荷耐性”なんて言い方をすると思います。 ライプツィヒ学派では、質…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その15

今回から再度、講座の内容に触れていきたいと思います。 Dr.Minow「エネルギー系パフォーマンス前提」です。 以前、コオーディネーション能力というのは、「情報系パフォーマンス前提」だという事をお話させていただいたのですが、今回は、それと対を成すコ…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その14

前回に引き続き、ブンデスリーガ観戦記です。つたない文章ですいません。 スタジアムに入る際には厳重なボディチェックを受けます。 日本のそれとは大きく異なりました。 金属探知機を使用した上で、それをくぐってから再び人の手によるボディチェックを行い…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その13

前回お伝えしたとおり、今回は僕、遠藤涼介のブンデスリーガ観戦記をお伝えします。 今回、僕が訪独したのは、ライプツィヒとう旧東独地域です。 そこから高速列車(180km/h程度で走る日本でいう新幹線)に乗って一時間程度走るとベルリンの街につきます。 …

ドイツはライプツィヒからの帰国 その12

今回も前回に引き続き「発育発達学」です。 今回はその中でも“感受期”というものについてお話しさせていただきたいと思います。 前回の内容は、歴年齢と生物学的年齢に触れた上で、それを踏まえた上でのトレーニングをプログラミングしない事には、生物学的…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その11

今回は、Dr.Minowの「発育発達学」です。 発育発達というのは、運動学と密接に関係しており、コオーディネーションと言う考えはこれを根幹にした考えと言えるのでは無いでしょうか。 そもそも運動の発育発達というのは、ヒトの発育発達に関する一つの領域で…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その10

今回は、Dr.Hartman「体側性(両側性)」のご紹介です。 利き手や足がある事はご存じだと思います。これをスポーツの観点から考察してみた結果、非常に面白い結果を得た、とハルトマン博士は語っていました。 まず、ハルトマン博士はこう述べます。 「一対の…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その9

今回は、講座の3日目にあったDr.Vossによるワークショップ、「新スピードトレーニング-解明と方法-」について、すでに日本でも発売されているブックレットの内容を参照しながら書いてみたいと思います。 ただ、これは通訳の高橋さんからのお話なのですが、タ…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その8

今回は講座の3日目の内容を個人的な雑感を交えながらご紹介します。 3日目はハルトマン博士の『コオーディネーション能力の育成、診断、診断法(実技)』、そしてフォス博士のワークショップ『新スピードトレーニング-解明と方法-』。 その中から今回は、コ…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その7

前回のブログでは「スポーツパフォーマンスとは何か」というところを触れました。 今回から講座の内容について簡単に触れながらご紹介したいと思います。 ライプツィヒ学派としては“結果に至った過程までも包括的に見る必要がある”という考えだと僕は述べま…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その6

本日から少しだけ内容について触れてみたいと思います。 明らかにポイントが多すぎて少数に絞る事は難しいのですが… けど、何とか言語表現してみたいと思います。 では、まず、このシリーズの中で一番初めのブログの中で紹介したDr.Minowの言葉からご紹介さ…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その5

ライプツィヒ大学で行われた今回のトレーニング科学・国際集中講座の主な講師陣について写真を交えながらご紹介します。 まず、今回の講座でライプツィヒ大学側の主事であるDr.Minow(ミノウ博士)。ミノウ博士は特に持久系競技のコンディションやパフォーマ…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その4

今回は、ライプツィヒ大学の歴史についてお話したいと思います。 1409年に開学したライプツィヒ大学は、ドイツ国内でハイデルベルク大学、ケルン大学に次いで3番目の歴史を持つ大学です。 スポーツ科学に関してはおいつ最古の歴史を持ち、1845年から医師が行…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その3

今回は写真を交えながら僕がお邪魔したライプツィヒという街を紹介したいと思います。 ライプツィヒは、ドイツに16ある連邦州のうちの1つで、1990年のドイツ再統一により加盟した新連邦州(5つ)の1つである「ザクセン州」の中の一都市です。州都はドレスデ…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その2

昨日から始めた帰国報告ですが、 今回は僕が参加する事になったこの講座をについて説明させていただきたいと思います。 この講座の名前は… 『トレーニング科学・国際集中講座』と呼ばれるもので、 KoLeSpoという会社の高橋日出二(たかはし ひでじ) さんが…

ドイツはライプツィヒからの帰国 その1

さて、徐々に日々の生活の中に紛れ込んできたので、 ドイツはライプツィヒで体験、経験した事を少しずつご紹介していこうと思います。 まず、成田空港からフランクフルト空港まで11時間以上のフライト。 フランクフルトからライプツィヒ空港まで1時間のフラ…

ドイツより帰国

ドイツはライプツィヒから帰国しました。スポーツ科学源流に触れてくると言う目的は勿論のこと、趣のある文化に触れてくることもでき、大変有意義な2週間でした。何よりも文化の町として名を馳せるライプツィヒですから、街の景観は本当によく、街を歩いてい…